概要
会話の中で昆虫が登場する場合、多くの人は単に「虫」(むし)という言葉を使う事が多いと思います。ムシは本来動物全般を意味していた言葉で、漢字の「虫」は毒蛇のマムシの形から出来た象形文字です。さらに広い範囲の生物群を指す「蟲」(チュウ)は爬虫類の一部、両生類、環形動物、架空の生き物竜までも含めた生物に向けて使用されてきました。これに対し「昆虫」は、硬い外骨格をもった節足動物のうち、特に陸上で進化した生物群を指します。水中に暮らす昆虫を水生昆虫、水棲昆虫と呼びますが、昆虫全体の種の数からするとその数は微少です。淡水中に生活するものは若干ありますが、海水中に生活する種は例外的です。種の多様性が多いのも昆虫の特徴で、現在知られている生物種の半数以上は昆虫です。現時点での昆虫綱全体の数は80万種以上とされていますが、未記載種を含めると100万種ともそれ以上ともいわれています。ではさらに詳しく昆虫の世界を見ていきましょう。