概要
昆虫綱の最も原始的な生物であるイシノミ目は、コムシ目、カマアシムシ目、トビムシ目などの内顎類またはその一部を昆虫を含める事もあります。枯れ木や石垣、土の上などに住み、動きは素早く、驚くと腹部を地面に打ち付けて跳躍します。体表はシミ同様に鱗粉に覆われ、多くは褐色のまだら模様がありますが、体は細長く、シミ目とは異なり偏平ではないのが特徴です。頭部は複眼が発達していて、腹節の腹面には対をなした刺状の付属肢を持ちます。交尾器を持たず、雄は精液の滴を分泌した糸の上に置き、雌を誘導して生殖口から吸収させて受精します。また、口から水を飲まず、腹面の節間から膨出する嚢状体の膜面を水滴などに押し付け、吸収します。陸生の微細な藻類を食べ、寿命は約3年と昆虫の中では長い種でもあります。かつては体の概形が似ていることからシミ目イシノミ亜目に分類されていましたが、1960年代に体の基本構造に非常に原始的な形質を有することが分かり別系統とされました。